山下達郎「Brutus Songbook」掲載★THE WALKER BROTHERS-『LOVE HER』 [SMASH 1976]

THE WALKER BROTHERS-『LOVE HER/THE SEVENTH DAWN』 1965年

日本でも非常に人気の高い、ＳＣＯＴＴ　ＥＮＧＥＬが結成した英国ロックグループの最初期作品で、ＰＨＩＬ　ＳＰＥＣＴＯＲのコンピＣＤに選出された、音壁系ウォール・オブ・サウンドの隠れ名曲、ＴＨＥ　ＷＡＬＫＥＲ　ＢＲＯＴＥＨＲＳ－『ＬＯＶＥ　ＨＥＲ』のＵ．Ｓ．オリジナル７インチ。　

１９６５年にＵ．Ｋ．ＣＨＡＲＴ　ＮＯ．２０位を記録しただけの米国ノンヒット曲で、ＳＭＡＳＨレーベルで２枚目となる最初期作品。　デビューアルバム”ＴＡＫＥ　ＩＴ　ＥＡＳＹ　ＷＩＴＨ　ＴＨＥ　ＷＡＬＫＥＲ　ＢＲＯＴＨＥＲＳ”にも未収録のシングルオンリー曲で、現在ではボーナストラック入りのＣＤで聴ける初期作品。　ＢＡＲＲＹ　ＭＡＮＮ作曲・ＪＡＣＫ　ＮＩＴＺＳＣＨＥアレンジという最強制作陣の美メロソフトロックです。　

このシングルはフィルスペクター・ファンにはとても人気の高い１枚で、”ＷＡＬＬ　ＯＦ　ＳＯＵＮＤ”が残した大きな影響を辿る音壁作品集”『PHIL’S SPECTRE A WALL OF SOUNDALIKES 3』に『ＬＯＶＥ　ＨＥＲ』が選出。　ＢＯＢ　ＣＲＥＷＥ作品と同等の分厚いサウンドが迫ってくるソフトロックで、ＪＡＣＫ　ＮＩＴＺＳＣＨＥのアレンジは流石の一言。　ＰＨＩＬ　ＳＰＥＣＴＯＲをあからさまに意識した音壁サウンドが迫力の１枚です。　　Ｕ．Ｋ．ＰＨＩＬＬＩＰＳや日本盤ＰＨＩＬＬＩＰＳなどのリリースが無い為、このＳＭＡＳＨ米国原盤７インチ以外は入手困難で、モノラル原盤シングルの高圧録音は、ＰＨＩＬ　ＳＰＥＣＴＯ直系の”ウォール・オブ・サウンド”がＣＤとは全く違う印象で聴こえるので、シングルで聴いた事が無い方にとてもオススメです。　

盤質：Ｅ．ＳＴＯＬ．